飲み残しても大丈夫?シャンパンの保管方法

シャンパンは適切に保管しないと、劣化することもあります。
また、開栓前と開栓後の保存方法は異なるため、それぞれについて説明していきます。
なお、厳密にいえばシャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で造られる発泡性ワインのこと。ブドウの品種や製法に厳格なルールがありますが、本記事では発泡性ワイン全般の説明としてシャンパンと呼びます。
開栓後のシャンパンの保存方法
またパーティーで開けたシャンパンを持ち帰ったり、飲みきれなかったりすることも。以下では、さまざまなケースの解決策も含めて紹介します。
そもそもどれぐらいまで日持ちするの?
シャンパンは発泡性のワインです。
基本的に一度開けたら炭酸が抜けるため、その日のうちに飲みきる必要があります。
しかしシャンパンストッパーがあれば保存可能!
2~3日程度は泡を保ち、シュワシュワの美味しい状態のまま保存できます。
定期的にシャンパンを飲むならシャンパンストッパーを!
瓶口に押し込むだけの通常タイプの他に、加圧式やポンプ式、ストッパーのままシャンパンを注げるセーバー機能付きがあります。
「家飲みでシャンパンを楽しみたいけど、1日で飲みきれない」
このような方なら重宝するはず!
どのタイプも数百円から数千円程度で、大活躍してくれること間違いなしです。
ほとんどのシャンパンで使用できますが、ボトルの形状や瓶口により使えないこともあります。
通常タイプ
ボトル口を塞いで密閉保存します。
通常保存で抜けていく泡の量を抑える効果があり、 のもメリット。フックを戻すだけのタイプが多いです。
錆びにくいステンレス製でも、水が溜まり思ったよりも錆びやすいため、洗った後は水分を拭き取るのがオススメです。
加圧式
通常タイプと同じように密閉し、その後にボトル内の圧力を高めます。
金額は、通常タイプよりも少し高め。
そのかわりストッパー上部にボタンを数回プッシュするだけの、かんたん仕様で使いやすいストッパーが多いです。
ポンプ式
加圧式と同じく、
ポンプを上下させて、ボトル内に空気を送り込むことにより、加圧して劣化を防ぎます。
減圧と加圧の両方に対応した商品も。
シャンパンは加圧ですが、ワインは減圧で劣化を防ぐため、シャンパンだけでなくワインも飲む方にオススメです。
セーバー機能付き(シャンパンセーバー)
数日にかけて飲みたい人におすすめの機能で、注ぐ量を調整できるセーバーもあります。
応急処置!コルクを切って栓をする方法
シャンパンのコルクを再度ボトルに入れることはできません。
コルクをみるとわかりますが、圧力がかかっているため、ボトルから外すとキノコ型に広がります。
力付くで入れようと試みても不可能。
そこで、あくまで応急処置としての方法ですが、 も。以下は手順です。
- コルクを瓶口にはまるサイズに削る
- 削ったコルクを押し込む
- 瓶口にラップをする
- ラップを輪ゴムで固定する
長時間の保存はできませんが、たとえばパーティーで余ったシャンパンを持ち帰るときの応急処置として使えます。
飲み残したシャンパンの活用レシピ
家飲みであれば、飲み残して余ったシャンパンをレシピに活用できます。
シャンパンをつかった料理のアイデアを、かんたんに紹介するので、ぜひチャレンジしてみてください。
定番のシャーベット
シャンパンに水とグラニュー糖、レモン汁を加えて、冷蔵庫で凍らせます。
1時間に1度混ぜることを、3回程度繰り返して、シャーベット状になったら出来上がりです。
大人のゼリー
シャンパンとグラニュー糖を火にかけて、グラニュー糖が溶けたら粉ゼラチンを入れて溶かします。
粗熱をとったら、あとは容器にいれて冷蔵庫で冷やすだけ。お好みでフルーツをいれても美味しいです。ほんのり苦味のある大人のゼリーに!
アルコールが得意でないならカクテル
お酒は好きだけど、それほど得意でなければカクテルがおすすめ!
オレンジジュースとシャンパンを1:1で注ぎ、軽くかき混ぜたらミモザの完成です。生のオレンジを使うと、より本格的に。他にもカルピスやネクターピーチと割ると、甘くて飲みやすいオリジナルカクテルがかんたんに作れます。
お料理の活用アイデア
少しだけ余ったのならリゾットに使うのもオススメ!
ふたりぶんであれば1カップ(200ml)ほど、グラスワイン1.5杯分ぐらいになります。その他に、アクアパッツァやアサリのワイン蒸しに使っても◎
開栓前のシャンパンの保管方法
上記は開戦後の保存方法を説明しました。
続いては、開栓前のシャンパンの保管方法を説明します。
シャンパンに賞味期限はある?
シャンパンはワインと同じく賞味期限がありません。
一定量のアルコールが入っていれば腐敗しないため、一部のお酒を除けば法律により賞味期限の表示が免除されています。
ただ腐らないけど劣化することはあります。
シャンパンの飲み頃は のため、グレードにあわせた年数以内に楽しむのがおすすめです。
グレード別の飲み頃
グレード | 熟成期間 |
---|---|
ノンヴィンテージ | 1~2年 |
ヴィンテージ | 3~5年 |
プレステージ | 7~10年 |
賞味期限はありませんが”飲み頃”はあります。
また保存状態によっては味が落ちることもあるため、以下では適切な保管方法も説明していきます。
劣化の主な原因
賞味期限は熟成期間と同じですが、
味が落ちるだけでなく、変色やガス抜け・液漏れ・異臭など劣化が進んでしまうこともあります。劣化の主な原因は以下の4つです。
- 紫外線(直射日光はNG)
- 温度(高くても低すぎてもNG)
- 湿度(コルクの乾燥)
- 振動
続いては、上記の劣化の原因をふまえた上で、適切な保管方法を紹介します。
シャンパンの適切な保管方法
ベストな保管方法はワインセラーです。
長期熟成をしたいならワインセラー、デイリーワインを楽しむならワインクーラーで十分。 できます。
一時的な保管なら冷暗所または冷蔵庫を活用。
シャンパンの適切な温度は12度前後、湿度は75%程度。季節にあわせて冷蔵庫もしくは、冷暗所がおすすめ。いくつかポイントがあるので、以下に記載します。
- ボトルを新聞紙や購入時の梱包紙でくるむ(できれば二重で)
- 比較的温度の高い野菜室にする
- コルクの乾燥を防ぐためシャンパンを横にする
温度変化もシャンパンにとっては敵。
また冷蔵庫での保管はスペースをとってしまうので、半年以上飲まないようならワインセラーがおすすめです。
古くなっても飲める?劣化したシャンパンの判断
しかし、あまりにも保管方法が悪く、コルクが腐敗していたり、液漏れや異臭がしたら注意しましょう。
- 内容量が少なくなっていないか?
- コルクからの液漏れがしていないか?
- 浮遊物や沈殿物がないか(少量なら問題なし)?
もし上記の状態なら早めに飲むのが◎
状態次第では、処分した方がいいかもしれません。ワインセラー以外の場所で数ヶ月以上保管するなら、定期的な状態チェックがおすすめです。